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最近の仕事はマルチを延々とはがしています。
一昨年の冬に雑草が生えぬようにと一生懸命タラの木の下。・・畑一面に貼りました。
それも風で飛ばないように地中深く。
当時はまさか剝がすなんて思ってもなかったので笑!
これからは農園に鶏を放すので出来るだけ草が生えるようにしないといけなくなりました。
人生というと大げさですが先のことはわからないもんですね。
単に草をはやすといっても鶏が好んで食べるような植物が生えてくるように調整しています。
日当たり、風通し、PHなどいろんな要素でそこに生える草は変わってきます。
上手くゆくかどうかわかりませんが手の抜けない作業です。
例えばヨモギなんですが「その辺に生えているのを刈ってくればよい」といわれるのですが餌に適したサイズのヨモギとなると「数センチのもの」なんです!
サントニンという薬効成分(虫下し)をヨモギは含んでいるのですが伸びてしまうとその成分が強くなりすぎてあんまり食べてくれません。・・
放し飼いにすると当然虫も食べるので虫下しは重要です。
放し飼いにする部分に生えていることが作業効率のアップに繋がります。
そんなわけでマルチを剥ぎに行ってきます!
図はヨモギ、ヨモギの根、マルチをはがした後、ハコベです。
当農場で鶏を飼育することになり勉強を始めて早四か月。・・
明けても暮れても鶏の事ばかり考えています。時々夢の中でも(実はニワトリは真夜中にも鳴くことが分かったのでそのせいかもしれませんが笑。寝室の真横に鳥がいます)
大事なのは「空気、餌、日光、水」だそうです。
当地は抜群のものがそろっていると自負します。無いのはコンビニとパチンコ屋と。・・まあ、自然以外は無いものが多いです。うちの集落には自販機すらありません。夜は星がきれいです。
脱線しました。
餌についてですがどうも一番大事なのは「緑餌」だそうです。実感として配合した飼料を沢山与えていても鳥は植物をモリモリ食べます。どこの謳い文句にも「新鮮なビタミンいっぱいの野草を沢山与えています!」と書いてありますし
何よりこんなに好んで食べるのなら沢山あげたくなりますよね。多分先輩方もそうなのでしょう。
私は野草のプロなのでその辺にある植物ならほとんどわかります。いや、プロは言いすぎましたがかなり詳しいです。
なので自分が食したことのあるもので鶏に害のないものは全て与えています。
例えばこの写真の「ベニバナボロギク」です。
多分一般の方には殆ど馴染みのない草だと思います。
スーパーや八百屋にも並びません。
「食べたことあるよ!そんなの普通だよ。」という方もいらっしゃるかも知れませんがそれは貴方が。・・・
は置いといてこのベニ菊は別名「南洋春菊」だとか「昭和草」と呼びます。
アフリカ原産の外来種です。
「外来種」というと良いイメージは持たれないかと思いますが安心してください。
私たちが普段食べている野菜のほとんどは外来種です。
はるばるアフリカからわざわざやってきてくれたのです。食べられるために。
私は「自然に生えているものは自然のもの」と考えます。
1950年あたりに日本で発見されてから今日まで誰の手も借りずに生き抜いてきたという野生の力強さを感じずにはいられません。
長々と書きましたがつまるところはこのベニバナボロギクは「水分が多いのでジューシーで柔らかいから鶏が好んで食べる。そしてたくさん生えている」事から鶏の餌に最適!という所です。
これからも餌の事は沢山書いていきますのでよろしくお願いします。
久保優一。